マラッカ海峡

マラッカ海峡近辺の地図

マラッカ海峡(マラッカかいきょう、Strait of Malacca、マレー語:Selat Melaka)は、マレー半島スマトラ島(インドネシア)を隔てる海峡
経済的・戦略的に見て、スエズ運河パナマ運河と並び世界のシーレーンの中でも最重要な場所である。
海賊による事件が多発することから、別名「海賊海峡」、『魔の海峡』。

南東端で接続しているシンガポール海峡と併せて太平洋南シナ海)とインド洋アンダマン海)を結ぶ主要航路の一つとなっている。
年間の通過船舶数は5万隻を超え、タンカーコンテナ船など経済的に重要な物資が海峡を行きかう。

全長は約900km、幅は約70km〜250km、平均水深は約25mで、岩礁や浅瀬が多い。
このため大型船舶の可航幅が数kmの場所もある。
シン ガポール付近のフィリップス水路(Phillips Channel)は幅が2.8kmと非常に狭く、
水深も23mしかなく世界の航路の中でも有数のボトルネックとなっている。
[1]この海峡を通過できる船の最大のサイズはマラッカマックス(Malaccamax)と呼ばれており、
大型タンカーの巨大化を制限している。






シンガポールに帰属と判決 マレーシアと係争の島

2008年5月23日 20時24分

 【シンガポール23日共同】シンガポールとマレーシアが領有権を争っていたマラッカ海峡東方のペドラブランカ(マレーシア名バトゥプテ)島について、国際司法裁判所(オランダ・ハーグ)は23日、シンガポールに帰属するとの判決を言い渡した。島周辺の岩場の一つについてはマレーシアへの帰属を認めた。

 同島はマレーシア・マレー半島南東端の約13キロ沖にある幅100メートル前後の小島。天然資源はないが、日本などへ向けた海上交通の要衝だ。

 シンガポールとマレーシアは英国の旧植民地で、シンガポールは、独立後のマレーシアの1州だった歴史がある。シンガポール側は1840年代から同島で灯台を管理してきたが、マレーシアが1979年に領海地図に同島を含めたのを機に帰属紛争が起き、両国が2003年に国際司法裁判所に提訴していた。